手織を仕事に 1

 第一回染織プロセミナーは無事終了しました。ありがとうございました。今回参加は7名  現在織物を学んでいる方、将来工房を開きたい方、教室を開きたい方、そしてすでにプロとして10年以上やっている方などが集まりました。 今、勉強している人にはプロの厳しさ、そして好きなことを仕事に出来る喜びを伝えたつもりです。プロの方には 自分の経営状態の客観的把握、今後の方向性を示唆できたかと思っています。 作品をお金に換える。プロの制作者として染織で生活してゆく。なかなか難しいところもありますが、今回は足りない生活費をどうやって補ってゆくかもお話しました。
少しでも染織に携わっていく人々を応援したくて、大井川葛布をやってきた20年の経験の全てをお話したつもりです。(はらわたまでお見せしました) 大丈夫やっていけます。 手仕事の國日本を支えていく皆さんは 國の宝です。貧しいはずがない、豊かであるはずです。すでに豊かなのです。 その宝に気づいてないだけなのです。そのお手伝いをしたくて、このセミナーをしました。
今回のセミナーは昨年の葛布ワークショップの際のある受講者から相談を受けたことから、ひらめきました。独立して3年目 今後どうやってやってゆくのかの相談を受け、何時間かお話しました。そういえば、プロの染織家に 価格政策、販売戦略の相談も受けたことがあります。常日頃プロの作家から生活苦の話もされていました。 そうだ 皆さんを 豊かにしなければ、染織に携わる人をふやさなければ、 いつかじり貧になってゆくなら 我が大井川葛布もいずれ立ちゆかなくなってゆくでしょう。 皆さんを富ますことは 私が富んでゆくことです。宝蔵菩薩が48の悲願を立て、衆生を全て救済しなければ、自分は如来にならないと念じます。これが弥陀の本願です。 悲願を立てた瞬間、宝蔵菩薩は阿弥陀如来になっていました。つまりは皆さんがすでに彼岸に到達できるとの証なのです。 手仕事をしている人たち、これから目指す人たち すでに豊かさは約束されています。このセミナーはそれに気づいてもらうためのきっかけになったら良いと思っています。

2016年1月27日 大井川葛布工房 村井龍彦

手仕事を仕事に 2

 第二回染織プロセミナーが終了して半年が過ぎました。第二回の参加者の中には 開業の準備を始めている方がいます。電話やフェイスタイムで相談にのっていて感じられることは、「自分の人生は自分で切り開く」 という熱意にあふれていることです。
第一回の参加者ですでに開業されている京都のSさんは 安定した公務員の仕事をやめて染織の世界にやってきました。フェイスブックで見る彼女の姿はとても生き生きしていて素晴らしいです。 第二回の横浜からの参加者Yさんは 世界が変わってきたといいます。すごく行動的になって、色々な勉強を始めています。 定年退職後染織専門のギャラリーの経営を目指しているご夫婦もいました。第一回参加者のOさんは勤めていた会社をやめ、現在開業の準備をしています。染織を紹介する仕事になってゆくと思います。ひょっとしたらすごく大きなビジネスになる予感もあります。
 このセミナーを受けることで 開業準備万端というわけではありません。たかだか3日のセミナーですが、染織で生きていくために必要な知識 足りない知識が何なのか判ってもらうこと、染織で生きてゆく覚悟、そして手仕事の将来性などの をお伝えできればと思っています。
 染織を仕事にすることは 豊かな生活になることです。時間的にも環境的にも人間関係でもとても豊かになります。あとは
大金ではなくてもすこし自由になるお金。 
 皆さんの多くが染織で食べていける、染織のプロになっていけたら 日本人の働き方、暮らし方も変わっていけるでしょう。

染織 プロセミナー

2017年 今年は 染織プロセミナーを3回開催いたします。

  • 第3回 1月27日(金)〜29日(日)
  • 第4回 3月18日(土)〜20日(祝)
  • 第5回 9月16日(土)〜18日(祝)

第2回染織プロセミナー フライヤー

2017プロセミ表.jpg

2017プロセミ裏.jpg

 染織プロセミナー 開催要項

募集人数 5名
最小催行人数 1名
受講料    64,800円 税込  
受講日    3日間 2017年1月27日〜29日 9;30〜16;30
宿泊費別途 5000円 1泊
お問い合わせ
メールLinkIconE-mail
電話 0547-45-4151
大井川葛布村井まで

1.染織現場の客観的把握 

現在の収入、支出などの客観的把握 
素材確保の問題 
制作の問題 
商品化

2.作品のコンセプト 

何を中心に作るのか 
作品のコンセプト ポリシー

3.販売コンセプト 

誰に売るのか? 顧客層の把握 
誰に手伝ってもらうのか? 
顧客管理

4.作品管理 

品質表示 
デメリット表示 
作品のコンセプト表示 
価格表示のやり方

5.作品の発表のやり方 

ギャラリーでの展示会 宣伝など 
ギャラリー企画展 
クラフトフェアー 
手作り展 
デパート催事 
デパート画廊展 
フリーマーケット 
ウェブページ

6.ブランド政策 

自己のブランド化 
プライバシーの保護

7.IT化 

パソコンの導入の方法
タブレットの活用
ブログの活用 
フェイスブック、ツイッターの活用 
本格的ウェッブページの作成 
ネットショップの構築
PCによる顧客管理
メルマガによるコアな顧客アプローチ

8.決済方法 

決済方法の決定 現金決済
ゆうちょ銀行の活用
クレジット決済の導入
手形に気をつけろ

9.経理事務

帳簿の付け方
税金の納め方
年金、国保
生命保険

10.バイト生活から抜け出す為には

機の近くで仕事をする
染織教室の運営の方法
ワークショップ開催
カルチャースクールの講師
大学や学校の講師
染織仲間での協同作業

11.より永続的な仕事にするために

歴史から学ぶ活動
研究活動
復元の仕事
後継者 弟子の確保

12.未来に続く手仕事

手仕事の復権
未来に向かっての染織の意味
衣から世界を変えよう




2016年第一回染織プロセミナー 
LinkIcon開催報告
LinkIcon■受講生の感想

手織を仕事に

「手織が生計を立てる仕事になり得るだろうか?」染織をめざして勉強している若者たちが抱える疑問の第一であろう。
 最近は染織が生活の一部として、染織品も売り、農業をやり、バイトもやり、生活していこうとする若者も出てきている。染織が生活の一部として行くことに 新しい潮流を見ることができる。
 また、生計は会社勤めなどして 趣味として染織を楽しむ人もいる。結婚をして 生計の主要部分を夫に(または妻)に任せて、染織をしている方もいる。その中には 伝統工芸展など ハイレベルな展示会に入賞するような方もいる。生活に追われて 特別な作品を作る時間のないプロより 生活の不安無く、コンペ用の制作に充分時間を掛けて入賞、受賞する方が最近は増えてきているようだ。

 止まれ、いろいろな染織作品のあり方があるだろうが、その方たちは「生活」できているので、私ごとが四の五の言うことはない。
私が気にとめているのは「プロとして染織で生活をしていこう」としている若者である。
 染織の学校に通い、工房で修行を積み、染織で自立しようとしているが、躊躇している人、すでに作家として自立しているが、なかなか作品が売れなくて、バイトや派遣社員になって生計の足しにしている人
手仕事を手織を仕事にしている方にエールを送りたくて 老婆心ながらこのワークショップを開くことにした。