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   日本民芸館 平成改修竣工式

2002年4月8日

by大井川葛布

2002年4月8日、日本民芸館の平成改修竣工式が行われました。
昭和11年の竣工時には柳宗悦氏の肝いりで壁面が全て葛布で施工してありましたが、度重なる改修で他の物に替えられてしまいました。今回、竣工時の姿に戻そうと、全面葛布貼りが検討され「大井川葛布」が採用されました。
 施工前に私も調査に入りまして、竣工時の葛布と思われる地袋を発見しました。
昭和40年当時の葛布と思われる物は陳列棚内部に貼ってありましたが、その当時の原料難を反映して、今の物と比べかなり粗い細葛布(インチ12〜16本)ぐらいのものでした。
今回壁面に極細葛布(インチ24本)を使用しました。これは当社が襖からかみに用いているものです。
 陳列棚内部は極細葛布のさらに目の細かい物(インチ33本)を用いました。これは壁装用ではなく服飾用に織り上げたもので、年間の生産量が限られています。
今回の需要量を満たすのに5年の歳月がかかりました。大井川葛布の秘蔵品です。

mingeikan1.JPG木遣りで始まった式mingeikan2.JPG柳宗理館長のあいさつ
mingeikan3.JPG鏡割り 日本酒がうまかった。 日本財団、笹川さんがあいさつでおっしゃったが、「一流の美術品を酒を飲みながら鑑賞出来ることは滅多にない至福の時」であった

mingeikan4.JPG柳宗理館長と。柳さん、横の美人に気を取られ・・ 工芸デザインでも歴史的世界的有名人である。

mingeikan5.JPG陳列棚の中は大井川葛布秘蔵品 数ある民芸美術品と一緒に これから長い年月を経ていく我が葛布に感慨を覚える。

mingeikan6.JPG壁面はすべて大井川葛布 これから長い年月美術品を守っていく

mingeikan7.JPG料理もかなりおいしかったが、盛っている器の見事なこと。  生活に供されるものの中に美が宿っている。民芸の神髄を垣間見た。
mingeikan8.JPG山盛りの粽(ちまき)の中から現れた 見事な器