緑茶

意外かもしれませんが、中国で最も飲まれているのが緑茶です。数年前までどこの街角でも広口のガラスビン(ネスカフェの大瓶を想像して下さい)にお茶葉をいれ、熱いお湯を注いで飲んでいました。蓋が出来るので持ち運びにも便利。
江南のどこの食堂、レストランでも緑茶でした。大きなポットに入っていたのは緑茶でした。でも日本の緑茶とはずいぶん味が違います。それは日本の煎茶がまず蒸すのに対して、中国の緑茶は釜煎りするからです。

龍井茶 特一 

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38/50 02/12浙江茶葉 
浙江省杭州の龍井茶(ロンジン)は緑茶の代表銘柄
良い茶葉はかなり高く、日本の煎茶の良い物より値段が高い物もざらである。茶葉が平べったいのが特徴。すがすがしい香りがとても好きである。

珠茶

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珠茶 ころころと小さい石ころのようなお茶。丸まった茶葉には艶がある。渋みが強い
浙江省平水珠茶か?1.6/50浙江茶葉 02/12

碧螺春 

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45/50  浙江茶葉02/2       
碧螺春 江蘇省太湖のほとり蘇州、無錫の近くで採れる。田螺(たにし)のように縮れていて春一番に摘まれる。茶葉が白い産毛で被われている。

黄山毛峰

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黄山毛峰は安微省の黄山で採れる。茶葉が小さく黄白の産毛で被われている。
30/50 叙友茶莊01/2

天台山雲霧
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天台山雲霧
浙江省天台山で採れる緑茶。天台山は最澄が遣唐使として仏教の修行をした寺。日本に帰って比叡山に天台宗を開く事は良く知られている。ここのお茶は全く知られていない。私も初めて知った。
 と思ったら「華頂雲霧」との別名があった。「中国でも歴史に残る最古の茶畑の一つ。漢末期、葛玄道士がここでお茶を栽培していたという。」(中国茶図鑑-文春文庫より)かなり有名らしい。天台山の主峰華頂山からこの名前がある。

開化龍頂 kai hua long ding
茶葉は細くうっすらと産毛が生えている

開いた茶葉。一芯二葉のまだ開ききっていない新芽
コップの中を上下する茶葉
浙江省開化県の緑茶
余り知られていないが、賞をとったりして近年発展著しい場所。
 龍井より軽くて爽やかな香りの緑茶である。大変気に入ったお茶なので取り寄せてもらっている。
75℃のお湯、茶壺で入れると薄い黄緑の水色。水ようかんを薄めたような甘さが口の中に広がる。
本に書いてあったとおり、コップで入れる。85℃のお湯を注ぐ。
新茶のころのお茶工場から出る香ばしい匂い。少し渋みが出る。おいしいお茶である。
茶葉は黄緑 一芯二葉の新芽。