葛布について
葛布とは 葛の茎の靫皮繊維を糸にして織り上げた布をいいます。
経緯ともに撚りを掛けた葛の糸で織り上げた葛布もありましたが、
静岡県の大井川以西 掛川を中心とした遠州地方の葛布は
経糸に綿糸を用い、緯糸に葛の糸を用いました。ただ、その緯糸に
撚りを掛けないで、平糸で織り上げるところに特徴があります。
江戸時代には日本の中で唯一の産地となった事から遠州地方で織られる葛の繊維を使った織物を「葛布」と称しています。
葛布のよみかた
葛布は「くずふ」とよんでいますが、産地では最近まで「かっぷ」とよんでいました。「くずぬの」という言い方もあります。
当社も創業当時「静岡葛布」(しずおかカップ)という会社で葛布を
カップとよんでいましたが、より多くの人にわかってもらうため、
「くずふ」の読みに統一しています。
葛布のよみかた2
外村吉之介著「葛布帖」のなかで葛の繊維で織った物で
「藤布」ふじふ、ふじぬの と呼ばれる布があったといいます。
昔は藤で織った布と葛で織った布を区別しなかったようです。
ただ、「葛布」とよばれた「藤布」はなかったと言いますので、
葛布が藤布の中に含まれていたとかんがえられます。
有名球場がある大阪、藤井寺には 葛井寺(ふじいでら)というお寺があります。葛井寺は百済王族の子孫である渡来人系氏族葛井(藤井)連(ふじいのむらじ)の氏寺として、8世紀中頃に創建されたと推定されています。ここは「葛」を「ふじ」とよんでいる事は興味深いです。
HOME
メール
前のページへ
次のページへ